どうして子どもの目が澄んでいるのか・・というと、きっと様々な分野からの
コメントやらが、たくさん聞かれそうですね。
たしかに、母親である立場から自分の子どもを見いてもそう思うわけなのですが・・・
ことに、小学校の授業参観で子どもが束になって先生に話しをするときの目は、
聞いてほしくて仕方ない、自分を注目してほしい、の一身でキラキラしてますよね。
そのての好奇心に満ち溢れた澄んだ目というものは、経験豊富で頭が良すぎる(？)
大人には、残念ながらなくなってしまうのでしょうか・・。
子どもの可能性を、よく真っ白な画用紙にたとえて言われますが、
確かにあらゆるものの吸収力に関しては、すさまじい勢いを備えていますね。
音楽でいえば、リズム感もメロディーもあっという間です。
興味のあるものであればなおさらでしょう。
幼少の頃からピアノを習っていた方は、私の時代から多かったわけですが、
私は、その「残念ながら・・」の大人になる一歩前から音楽をはじめました。
ピアノも歌も先生について習ったのは、高校1年からです。
高校生といえばもう大人の考え方ができる年齢なので、もちろん自分の意志で
一から始め、受験をする決心をしました。今思えば無謀・・とも思えるわけ
ですが、他にやりたいことがなかったのでしょう。とはいえ、親も親ですよね、
無知とは恐ろしいものです(-_-;)
結局、真っ白画用紙ではない私ではありましたが、十代の若さとエネルギーで
音楽のテクニックをひたすら練習しました。楽しむ余裕なんてありません。
とにかく課題曲を弾けなければ何も始まらなかったのですから・・・
幸いにして、今の私があると思います。
ずい分寄り道もしましたが、やっぱり「歌」を歌いつづけています。
高校時代にはじめてついたピアノの先生とは、まさに私にとっての恩師です。
今でも、先生に恵まれていたことに感謝し、先生の影響力とはすごい力だと実感します。
'96のリサイタルのときに、私の恩師である先生がいらしてくれました。
それも突然・・。卒業以来お便りはしていたものの、お会いしてもいなかったので
私はそれこそ近況報告のつもりで、コンサートのお知らせを出していました。
ステージが終わって、出口でご挨拶をしていたら、そこに先生がいらしたのです。
びっくりすると同時に涙がでました。
まるで受験の実技試験を終えたときの、安堵感に似た嬉しさでした・・。 2003/6/12 Kaori
Mizuno
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|||||||||||||||||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|||
|
|
|
|
|
|
|||||||||||||||
|
|
|
|
|||||||||||||||||
|
|
|
||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||